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「遅れてごめんなさい」は、I'm sorry to be late.と言わない

ネット上でいろいろ説明がされている英文に、SVOP的な説明をしてみます。

時間に遅れたときに謝るなら?

日本語では『遅れてごめんなさい』といいますが、
英語だと

"I'm sorry to be late" ×

にはなりません。

約束の時間に遅れて現れたなら、

"I'm sorry I'm late" ○

と言わなければなります。"I'm sorry to be late" や "I'm sorry for being late" も、日本語で訳すと「遅れてごめんなさい」になりますが、各々使う場面が違います。

学校で「~してごめんなさい」は

  1. "I'm sorry to ~"
  2. "I'm sorry for ~ing"
を使うと、一律に習っている場合が多いようです。

けれども、これが大変な誤解を生んでいます。何故でしょうか?

1  "be sorry to do(動詞の原形) ..."の場合

"be sorry to do(動詞の原形) ..." は「これから、起きようとしていること」に対して「申し訳ないけれども」という表現です。

例えば、

I'm sorry to interrupt, but do you have a minute?
お話しを中断して申し訳ございませんが、ちょっとよろしいですか?

I'm sorry to bother you again.
度々ご迷惑をおかけしてすみませんね。

I'm sorry to change our appointment.

お約束を変更して申し訳ありません。

I'm sorry to interrupt, but do you have a minute?
お話し中悪いんだけど、ちょっといい?

2. "be sorry for/about doing ..."の場合

"be sorry for/about doing ..."は「もう既に起きてしまったこと」に対して「謝る表現」です。

「~してしまってごめんなさい」

I am sorry for making you wait for a long time.
長く待たせてすみません。

I am sorry for not explaining sufficiently.
私の説明不足ですみません。

I am sorry for the delay in my reply.
私の返事が遅れてすみません。

"be sorry to do" と "be sorry for doing"の違い

"be sorry to do"

何かをする時の「今から~しますけど、ごめんね」なのに対して、

"be sorry for/about doing"

すでにしてしまったことを謝る「~してしまってごめん」です。

それでは、どうしてこのような違いが起きるのでしょうか。
文法的な理解をしておかなければいけません。

動詞の活用形をきちんと理解する

  • to doが「これから必ず起きる」を表しています。
  • doing 「もう既に~している」を表しています。

sorry には「話し手の気持ちを言っている」だけでどちらも I(私) がやる/やっていること表しています。

"be sorry to do" も "be sorry for doing"も熟語(イディオム)でもなければ慣用表現でもありません。

to do と doing  文法的意味・性質に従って使っている基本表現です。

これが区別つきにくいのは、現行の英文法で
「 to-不定詞」が「名詞・副詞・形容詞の3用法がある」
for(前置詞)の後ろの 「doing は動名詞」だ。
と考えているためです。

文法用語・文法的説明によって混乱が起きているのです。


さらに、重要なのは、通常は

"I'm sorry I'm late"

になります。

これもSVOPにはきちんと理由があります。

"I'm sorry I'm late."
I'm late    「私は遅れています」
am が今の事実を表していますから「潔い」表現です。

「こんな感じ」や「ニュアンス」に頼らない英語学習へ

現行の英文法に従った一般的な説明だと「to-不定詞の副詞用法」とか「前置詞の後ろの動名詞」とか文法用語を言うと説明したことになります。

そして、

"sorry to do" と "sorry for doing" のから感じるニュアンス の違いは、私たちは意識しないと使い分けできません。

と言って覚えることを要求します。

これらは「ニュアンス」ではなく「語形が持つ意味ロジック」があります

ネイティブが当たり前に自然に使い分けができるのは

to do
for doing 

の意味・ロジックには違いがあるからです。

現行の英文法が「ズレた文法用語」を使っているために、きちんと説明できずに「ネイティヴはこんな感じ(ニュアンス)で使っていますので覚えておいて下さい」的な言い方になるのです。

あなたもそう言われたことはありませんか?

英語的な表現の丸覚えに別れを告げるには?

一つ一つの表現を、個々に覚えなければならない英語学習にしてしまっているのは動詞が中心の英文法が現実の英語を説明できていないせいなのです。

ですから、文法用語だけでは区別が付けられないと一々英英辞典や用例辞典を引っ張りだして(ネットで調べて)、"sorry to do" vs "sorry for doing のネイティブ・スピーカーの感覚的説明を読まなければならなくなるのです。

英語学習を難しくして、結局は「熟語(イディオム)の暗記=英語学習」にしてしまっているのは動詞が中心の英文法です。

現実の英語の使い方を適切に説明できないためそうなってしまいます。

SVOPはそれらにきちんとした説明をすることができます。

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