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日本人が、英語学習で持つ当然の疑問

最近とみに感じるのは、
VSOP英文法にご興味を持つようになる方は、
皆、私と同じ悩みを持っていらっしゃった方々なのだ
ということです。

英語学習で疑問をお感じになったことはないですか?

VSOP英文法は、
日本人なら誰でも持つような英語学習での疑問を、
一つ一つ解きほぐしてきたものだと思っています。

ですから、少しでも接して頂いた方には、非常にお喜び頂けるはずのです。


つい最近、VSOP英文法の最初の本「単則典」をご注文なさった方がいらっしゃいました。
その方からのメールです。

「新英文法:単則典」を注文します。

西巻さんの著書数冊購入し読みました。「参考書」も購入しました。
私にとって、とても明瞭な解説で面白いです。
と言っても私は、英語は大の苦手で嫌いです。大学受験で無理やり覚えて何とか大学を卒業までしましたが、理屈を分かっていないので、すぐ忘れ、
今では全く英語は駄目です。英語を勉強するのは嫌いではなのですが。

英語が嫌いになったきっかけは、五文型ですね。
中学1年の初めに主語、動詞、目的語、補語と習いますが、

どうして「動語」でないのかと質問したら、

「理屈ではない覚えなさい」とのことで、それから駄目ですね。

「『動語』と考えるともっと単純になるのにな」と自分では思っていました。

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さらに追い打ちをかけたのが、“will”でしたね。
これを未来の助動詞と教わり、その後、これに去形 would が出てきてなんだかさっぱりでした。

単に推量の助動詞と扱ってくれればすんなりなのにと思っていました。
その後自分としては、単語は、基本的に意味はひとつなんではないか
と思ってきました。
ほかの単語を合わさって意味が広がるのではないかと。

で、ここ1年、西巻さんの著書に出会ってから、

英語と日本語とは、話の内容が通じればいいのか通らなければならないのかの違いなのかなと思うようになってきました。

そんなこんなで、この1年、著書数冊の本を何度か読み直し今年になってから、中1レベルから英語を勉強し始めました。

こんな私でも、英語を勉強する気にさせていただき、大変感謝しています。ありがとうございます。

皆、同じ悩みを持っている

この方は、私と同じ英語遍歴をしてきていらっしゃるようです。

ただ、私は英語を教えるのが仕事になったので、この読者の方と同じ疑問を持ちつつ、

その解決方法の開発に時間を掛けて、真剣に解決法を探してきただけなのです。

VSOP英文法の歴史は、「素朴な疑問の解決」です。

「単則典」とは

「単則典」は、「英語はひょっとしてワンパターンじゃないのかな?」という思いで分析を始めて、最初(2000年)に出版した本です。

VSOP英文法の原典ですが、現在は絶版になっています。

この「単則典」は「初期のVSOP英文法の提案」が書かれていますが、現在の理論より未成熟で、用語もかなり違っています。

それでも、現行の英文法と用語が似ていますから、「この方が分かりやすい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

述語記号+述語内容語

単則典では、「[do] Verb 」と「 be □□ 」とが、「同じ働きである」と気が付いて、
それを理論化するように試みています。

「S is 名詞 」や「S is 形容詞」の

「名詞」や形容詞」は「述語の中心の意味を表している」

のだから

「補語(C)」と呼ばすに

「述語内容語」

と呼ぶようにした方が良い

と提唱しました。

ですから、当時は、 「be」 と「隠れた [do]」 を、「述語記号」と呼び、全体で

「述語記号+述語内容語」

と表記していました。


「補語(C)」とは「 be 動詞の不完全生を補う言葉」という意味です。

「日本語で意味の中心になる部分」を「補う言葉」と言われて

「はい、そう思います!」

と素直に言える日本人が、どれほどいるでしょうか?

この「素朴な疑問」から出発しているのがVSOP英文法なのです。

判断詞(V1)+判断内容語(V2) は進化形

現在は、「[do] Verb と be □□ 」に「have +抽象名詞」が加わり、
「be / do / have  が、英語の基本ロジックを表す判断詞(V1)である」
と考えるようになったので、

「判断語:[ 判断詞(V1)+判断内容語(V2)]

と表記するように進化しています。

これによって、あらゆる英語表現が「ワンパターン」で理解できるようになったと思っています。

また、実際「英語が簡単に分かるようになった」と評価して頂いています。

イディオム(慣用表現)と呼ぶべき表現は限られている

更に、熟語(イディオム)の分析が、進み、単則典より遙に進化しています。

「判断詞+判断内容語」という概念により、通常「イディオム(慣用表現)」と呼ばれている

「言葉を組み合わせた表現」は、

英語の基本ロジックにより自由に組み合わせが行われている

ということが分かりました。

イディオム(慣用表現)と呼ぶべきなのは

Happiness is a walk in the park.   ⇒ 幸福って、とても簡単ですよ。

のような、一つ一つの言葉の意味からは想像できないような表現だけです。

VSOP英文法はぶれていない

けれども、「単則典」は「英語のワンパターンを探り当てた金字塔的なもの」である
と現在でも考えています。

それは、「英語はワンパターン」という概念は、大半がこの「単則典」の中で完成しているからです。

当初の「単則典」の「最後の部分」

と、

最新刊「Get The Real…英語参考書」の「最後の部分」

は、ほとんど同じ内容で書かれています。

ただ、「英語参考書」の方が、一つ一つの文が長くなっています。

これは、開発の途中で
「英語は、最後の部分(叙述語(P))が、重要な情報を表している」
と、気づいたからです。


★ 「単則典」から、現在に至るまで「VSOP英文法」は進化していますので、VSOP英文法の書籍は、その発刊時期、時期により表記の仕方や、用語の使い方、文節の区切り方などが異なっています。

このズレを「不誠実だ」とご指摘頂いたことも多々ありますが、

VSOP英文法は、世界中に五文型的解釈しか無い中を、
藪の中を手探りで、仮説と検証を繰り返しながら、
理論を進化させてきたものです。

我々が日本で現在手に入る「英語の解釈法の資料」に多くの不備があるため、
通常日本の受験英語にのみ接している日本人には「まったく知らない表現」が
たくさんあります。
「簡単な言葉が並んでいる時が、一番分かりにくい」
とおっしゃる方がたくさんいます。
それらに遭遇する都度、それらを理論化しなければなりませんでした。

「発展途上での表記の変節」には、ご寛大に接して頂ければと思っています。


英語の理解の悩みを解決しよう。英語を理解したい方へ

日本での英語学習は、

1,教科書を全て覚える
2.ラジオ講座などをきちんと受講する
3.入試に向けて熟語(イディオム)を覚える
4.多読する

5.ネイティブ・スピーカーと友達になる

6.英語圏に行く(これは日本国内ではできません)

など、いろいろありますが、理屈で納得したいタイプの方は

5.英文法書を読む

というのもあります。

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けれども、その文法書を読み通す気迫と根性のある人はあまり多くないようです。

ですから、ほとんどの方が理屈で理解することを諦め、

「熟語(イディオム)・慣用表現の暗記」

「音声CDの聞き続け」

「多読」

「シャドーイング」

に解決方法を見出します。

そして、いくら覚えても理屈が分かるようにならないので直ぐ忘れてしまい、

また、「文法書を読まなければダメかな?」

と思うようになるのですが、

「面倒くさいから、もう止めだ!」

となってしまいがちです。

不毛な悪循環から抜け出よう

VSOP英文法は、このような英語学習遍歴の悪循環から抜け出ようと開発したものです。

皆さんが、疑問に思うことを一つ一つ解決してきたら、

英語がワンパターンだ

という英語の正体が出てきたのです。

是非その果実を享受して、長年の疑問を解決してください。

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