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Q07. VSOP英文法の著作物の中で、考え方が変化していませんか?

Answer

大変恐縮ですが、その通りです。VSOP英文法は、 「VSOP新英文法:単則典(2000/10/1)」、 「英語はほんとに単純だ!(2003/6/6)、「これがホントの英語のしくみ(2004/1/9)」を刊行する中で発展させてきました。その間、その進 歩に伴いに考え方が修正されています。ですから、これらの著作をお読みの方は「考え方を変えた」と思われると思います。

1)「単則典」は、「英語はVery Simple One Patternのはず」という仮説を提案した本です。

「英語は、品詞の区別無く文中の何処の場所でも言葉を使うというワンパターンではないか?」という疑問に沿って分析しています。ただ、この時点では 「文の後ろの言葉が、日本語の述語に対応する働きをしている」ということには、漠然としか気づいていませんでした。ですから、「主語の後ろの言葉の働き」 を「日本語の述語」に対応させて考え、「一般動詞」と「 be □□ 」が「同じ働きをしている」と提案しています。


述語記号+述語内容語
[do]      Verb
be       □□


この考えに従っただけでも、かなりの単文が「ワンパターン」であることが解りました。
いわゆる、第1文型から第5文型(第4文型は除く)までが、ワンパターンであると分かったのです。

けれども、まだ十分でなかったので、現在では「主語の後ろの言葉の働き」を「判断語(V)」に改め、have +抽象名詞 も加えています。


判断詞(V1)+判断内容語(V2)
[do]      Verb
be       □□
have   抽象名詞


これによって、第4文型もワンパターンであることが説明できるようになりました。

2)「英語はほんとに単純だ!」は、 「文の後ろのほうが伝えたい内容」と提案しています。

バイリンガル・スピーカーと討議の結果、今の英文法の根本的間違えに気づき、「{S-VO}-
Pという位置で言葉の働きが決まる」という仮説に従って、「{S-V-O}という前半が主
題、後ろの-Pの部分が叙述:言いたいこと」になっていることを提案しました。ただ、こ
の本は「今の英文法で英語が嫌いになってしまった人に、英語ってこんなに単純なんだ
よ!」て伝えるために作った本です。細かい分析をくどくど書けなかったので、当初の単
則典の分析から外れた部分があります。

3)「これがホントの英語のしくみ」は、前2作の考え方を統合したものです。

「{S-V-O}-Pに当てはめて考えると、いろいろな英語的事象が的確に理解できるはずであ
る」というVSOP英文法の完成型です。当初からの仮説「英語はワンパターン」というこ
とをかなりの確率で証明し得たと思っています。

4)「世界で1つだけの英語教科書」

「これがホントの英語のしくみ(あさ出版)」以降、動詞の後ろの言葉の働きに関して統一が取れていないということに気づき、再度分析を始めました。
そんな時期に「VSOP英文法を世に広めましょう」と強くご共感頂いた編集者が現れ「面白可笑しく楽に読める啓蒙書」というコンセプトで作ったのが「世界 で一つだけの英語教科書」です。当時分析が終わっていた部分を全て盛り込みたかったのですが、「文字数が増えると読みづらくなる」という理由で、ずいぶん と書きたいことを削りました。
この本の内容は、単則典からずいぶんと進化したので、用語の使い方等に変化がありますが、「英文がワンパターンな語順である」というテーマは変わっていません。
この本以降、現在に至るまで論理構成は変わっておらず、さらに多くの英語表現が「SVOPになっている」という発見が日々続いています。

5)「世界に1つだけの英語「to」だけでここまでわかるのか!

「世界で一つだけの英語教科書」で書けなかった内容を、同じノリで書いたのが「 to 1つ」です。
It’s __ for/of 人 to do …の構文も、S-V-O-Pであると説明しています。

6)英語力―世界初 熟語が分かる英語教科書

通常「句動詞」とか「熟語(イディオム)」と呼ばれている使い方が「英語の基本ロジック:SVOP」で組み立てられている「普通の表現」だと気づ き、いろいろな言葉を使って説明しています。ですから、前著作の内容を一部否定するような部分があります。けれども、当初の仮説からは、少しもずれてはい ません。
通常「句動詞」というと「動詞+副詞[的小辞]」の組み合わせだけを指しています。
けれども、SVOPの 分析が進むに従って、
「基本動詞+形容詞」
「基本動詞+前置詞句」
「基本動詞+抽象名詞」
「基本動詞+ doing 」
「基本動詞+to do 」
「基本動詞+done/-ed」
なども、皆、「同じ組み合わせロジック」で使われていることが分かりました。

英語は、日本語の「和語」と「漢字の熟語」との関係と同じように、語彙の上で2重構造を持っています。今のイギリス人の元になっているアングロ・サ クソン人が古来より使っていた言葉が、日本語の「和語」にあたり、ラテン語・ギリシャ語・フランス語などから借入した言葉が日本語の「漢字の熟語」にあた ります。
英語の日常語は、アングロ・サクソン語由来の「短い一音節語」を組み合わせて使っており、、このような言葉を、日本の英語学習では「熟語(イディオム)= 慣用表現」と呼んでいますが、「組み合わせロジック:SVOP」に従って「各々の意味の通り」に使っているだけです。決して「慣用表現」と呼びような「定 形表現」ではありません。
ですから、このような「組み合わせた使い方」のロジックを納得しない限り、日本人が英語を使えるようになりません。

get、make、run、give、take、put、set などの「基本動詞」は「自動詞の使い方」と「他動詞の使い方」の両方をするのですが、どのような場合も、S-V-O-Pという語順規則は守られています。
また、SVOPという語順規則が、機能主義文法の言っている「文末焦点」のことだと気づき「位置による副詞の意味の違い」を中心に分析しています。
いわゆる「副詞」は、位置によって意味が変わるのですが、現在の学習英文法では、このことにほとんど言及しておらず、日本人の多くは「副詞は、動詞・形容詞・副詞を修飾し、名詞を修飾することは希である」という定義で理解しています。
このことは「誤訳」に結び付いてしまうので非常に問題だと思っています。

7)「英語順!しゃべれる英文法」

「動詞+副詞[的小辞」いわゆる「句動詞」の組み合わせロジックを身に付けるために書かれた本です。
今の英文法が「熟語として丸覚え」を強制してきた「句動詞」の解明を、初めて文法として提示できたと思っています。今までに十分でなかった部分の分析を進め、より整合性の高いものになりました。

8)「Get The Real…英語参考書」

「英語順」で句動詞等の分析も終わり、更に「have +抽象名詞」、「動詞+抽象名詞」の組み合わせロジックも解明されたので、英語の使い方が全て説明できるようになりました。
そこで「単則典」を継ぐ「VSOP英文法の原典」を作りたくてGet The Real…を書きました。
この本の中で一番分かりにくいのが「具体名詞=人/物」と「抽象名詞=気持ち・概念」を分けて考えることです。
日本語では、名詞を「具体的・抽象的」と分けて考えませんが、英語の中ではそれらは明らかに使い方が異なっており、英文法書の中でも重要事項として説明されています。
このことを強く意識すると、英語の発話感覚がはっきり見えてきてます。
そして、「どんな文もS-V-O-Pになっている」ということに気付くのです。

ただ、「Get The Real…英語参考書」では、紙面の関係で「基本単文」にしか言及できず、法-助動詞、いろいろな文操作:疑問文・否定文・倒置・省略・強調、that 節、関係詞節、時制の一致[は無い]、仮定法:現在・過去、分詞構文など、「複文の使い方」や「時制」に関しての説明ができませんでした。

これらの重要文法事項は、全て「詳細編」の講座の教材としてはできていますが、書籍としては現在作成中です。
VSOP英文法は、既に「全ての文法項目が、S-V-O-Pによって支配されている」という解明ができています。今すぐ全体像をお知りになりたい場合は、ご受講頂くしか方法がありません。


日本には、今まで5文型に分類する解釈法しかありませんでした。巷の書店に並ぶ一般の学習書も、5文型を基準にしたものしかありません。ネット検索をしても5文型の説明をしているサイトばかりです。
発案者自身、今の五文型英文法でしか英語を理解してきませんでした。

ですから、そのすり込みから逃れられずに苦しんでいる様が、これらの本に現れています。日本人の英語理解の元になっている既存の解釈法に逆らって、つまり、自分の中にある知識、理解を否定しながら、まったく別の理解法を作ろうとしているのです。

レファレンスになる考えはほとんどありません。適切な既存の用語もありません。その中を藪を掻き分け、泥沼に嵌りながら、日本人にとって「ネイティブな英語が分かって使える英語の理解法」をと思い続けて作っています。

このような発展過程における変節はご容赦いただければと存じます。

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