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Q01. どうして、VSOP英文法は、今の英語の解釈法がおかしいと言うのですか?

Answer

それは、主語の後ろを「動詞」と思っていることです。

「英文法」というと、日本人は「英文を成り立たせている規則」のように捉えている方が多いかと思いますが、今の英文法は、作られた当初より「標準的な英語表現とは、こういうものです」的な「標準語法の説明」が目的でした。

「文法」は、「現実に使っている言葉」を一定基準に従って整理・解説するものです。
基準を変えれば、別の形式・体系ができるはずです。

今日本で使っている英文法は、英語を使っているネイティブ・スピーカーに「標準語法=manner」を示すものです。ですから、通常「文法的に間違い」という表現は「語法上の間違い」という意味で使われ、「三単現の"-s"を落とした」「単数形や複数形を使いを間違えた」「比較級の使い方間違い」といったものを指します。
今の英文法は「何故英語はこのような表現になるか」といった「ノン・ネイティブが持つ学習上の疑問=英文の構造=シンタクス: Syntax」に答えるのが目的ではありません。「もう既に英語のロジックを持った人」が学ぶものなのです。
しかも悪いことに、英語と全く言語構造の違う「ラテン語文法」を下敷きに作っています。これにより、英語の現実の使い方とは別の英文法ができてしまったのではと思っています。

VSOP英文法が言っている「英文法がおかしい」という意味は、「日本人にとって必要な『英語構造(シンタクス)の理解』に役だっていない」という意味です。
通常、中学・高校で習う「英語の語法上の規則:いわゆる英文法」は適切に「英語の標準表現」の規則を表しています。ですから、当然きちんと覚えていなければなりません。
けれども「第~文型」「~用法」とか「~構文」とか言っている「英文の構造の説明」が現実の英語とズレがあるので、日本人を「本当の英語」の理解から遠ざけているのではと思っています。

その最も顕著な部分が、「主語の後ろの言葉の働き」を『動詞』としたことです。

主語の後ろの言葉の働きを『動詞』としたので、複雑で難解な説明になり、辻褄が合わずに苦しんできています。『動詞』は、『言葉の働き』を表す言葉ではありません。にもかかわらず、英語の言葉の働きを「主語+動詞+目的語+修飾語」というように表現するのは、元もとおかしいはずです。主語、目的語、修飾語は、「~語」という「言葉の働きを表す言葉」です。「動詞」の部分だけ、品詞名を使っています。「動詞」という言葉は,言葉の種類を表す言葉で、「働き」を表す言葉ではありません。現実の英語では、動詞以外のいろいろな品詞の言葉が、主語の後ろで「同じ働き」で使っていると考えられます。同じ働きをしている部分を、「品詞」という概念で分類したので、バラバラな分類になってしまったのです。
日本語では、この部分を「述語」と呼び、「動詞・名詞・形容詞・形容動詞」などいろいろな品詞の言葉が使えます。
英文法が「英語の主語の後ろの言葉の働きを、『動詞』という特定の品詞が使われている」ように思わせてしまったので、日本人は英語の本当の使い方が見えなくなってしまったのです。

日本人にとって、もっと簡単に、筋の通る理解法が開発される必要があったのです。

VSOP英文法では、日本語の文節の概念を取り入れ、英語を分析し直しました。
日本語の文節は大雑把に捉えると「主語文節・述語文節・連体修飾語文節・連体修飾語文節」の4つになります。
英語の主語の後ろの言葉は、「日本語の述語文節」に対応しています。
この部分は、英文の中で「話し手の気持ちや判断」を表す「働き」をしているようなので、

「判断語:Verdict 」というような「言葉の働きを表す言葉:文節名」で呼ぶべきだと考えます。
このように捉え直すと、
英語の「主語の後ろの言葉」は、日本語の述語と同じように「4通りの表現」があることに気づきます。

  • 「どうする(動詞)」     S [do] Verb
  • 「どんなだ(形容詞)」   S is □□:   □□には「あらゆる種類の言葉」を使う
  • 「何だ(名詞)」       S is a 名詞
  • 「~がある(所有・存在)」 S has 名詞

この「動詞の後ろの言葉」を「述語[文節]」と呼ばないのは、調べていった結果「英文は、文の最後に言う言葉が、「日本語の述語」のように響くからです。このことの説明は長くなりますので、当会の「エッセンス講座」をご受講下さればお分かり頂けます。

この考え方に従って、英語を分析し直すと、英語はワンパターンで使われているということが解明されたのです。それは、{S-V-O}-Pという、基本の1文型に、いろいろな言葉を当てはめて使っているだけであるという結論になりました。ネイティブ・スピーカーは、品詞で区別して、英語を身に付けてきたわけではありません。生活する中で文作りの基本感覚を自然と身に付けてきたのです。その基本感覚が、{S-V-O}-P なのです。この感覚を身に付けるのに、文法用語は必要ありません。これによって、日本人がはじめて、楽に、正しく、英語が分かるようになりました。

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