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VSOP英語研究所ブログ

2008 年 5 月 のアーカイブ

「話し手の判断」とは 【其の一】

VSOP英文法では、主語の後ろの言葉を「話し手の判断:判断語(Verdict)」と呼びます。
「話し手の判断[判断語(Verdict)]」というと聞き慣れない言葉なので、この言葉でVSOP英文法から引く方が多いと思っています。
もちろん、この「話し手の判断[判断語(Verdict)]」というのは、VSOP英文法が作った造語です。
初めて聞く言葉は、非常に奇妙に感じられるものです。
私自身、この言葉に慣れるまで時間がかかりました。

2~3年前に講座をしていて、「この部分の言葉の働きを考えて『判断語』と呼びますが、分かりにくいですか?」とご受講の方にお聞きしたとき、「『判断語』ねぇ~?…….むしろ、『判断語』の方が分かりやすいんじゃないですか」とおっしゃった方がいらっしゃったので、以来、「判断語」で突き進むようになりました。

けれでも、「主語の後ろ言葉」を「判断語」と名付けたのは、今ではとても良かったと思っています。なぜなら、この言葉のお陰で、全ての英文が論理的に説明できるようになったからです。

言葉は「発話者が意図する情報を相手に伝える道具」です。

事柄を表現するときには、いろいろな表現の仕方が必要です。

「私は、今、コンピューターに向かっています

「私は、朝から、眠いです

「私は、寝坊です

「私は、今日 食欲がありません

このようないろいろな表現は、前回説明した、「述語に4種類の言葉」が使われています。

 (1) 何が、どうする。   ⇒動作で表す    述語に動詞が使われている場合
 (2) 何が、どんなだ。  ⇒様子で表す    述語に形容詞・形容動詞が使われている場合
 (3) 何が、何だ。     ⇒物の名前で表す  述語に名詞が使われている場合
 (4) 何には、何がある。 ⇒所有を表す    述語に「~がある/いる」が使われている場合

「私」という事柄を説明するのに
「向かう」     という動作で表したり、
「眠い」      という様子で表したり、
「寝坊」      という人間の種類で表したり
「食欲がある/ない」という所有で表したり

4通りの表現の仕方が基本になっています。
この4通りの表現の仕方をまとめて「日本語の述語」と呼んでいます。
英語では、これらの述語と同じ働きをしている言葉は、主語の後ろで使われます。

英語でもいろいろな品詞の言葉を使うので、まとめて「判断語」と呼ぶようにしたのです。

このような4通りの表現の仕方があるのは、日本語の固有の性質でしょうか?

ここが、最も重要なところです。

どのような民族の言葉も、この4通りの表現の仕方がないと言葉はしゃべれないのではないでしょうか?

「Get The Real英語参考書」を読むに際して

★★★お読み頂くときの注意★★★

「Get The Real 英語参考書」は、英語の基本ロジック「 do ・ be ・ have 」の使い方が、
「英文全体の使い方を支配している」ということを中心に組み立てられています。

第1章のP021~P028までは、本書の「結論的な内容」を抽象的に先に書いてありますので、
VSOP英文法に初めて接する方には分かりにくい内容となっています。
この部分は軽く読み飛ばして、第2章からお読み進み頂ければと思っています。

話し手の判断の4通りの表し方

今日は、新しく企画された「VSOPエッセンス講座」の内容の一部をご紹介します。

この講座は、VSOP英文法の基本的な発想をお伝えするもので、
今までの解釈法に強く影響を受けている方々に、「VSOP英文法的英語理解法」へ
アタマを切り替えて頂くための講座です。

「VSOPエッセンス講座」の第1回の特別講座は無事終了致します。
多数のご参加有り難うございました。

★★★ なぜ、このような講座を企画したか ★★★

VSOP英文法の開発の経緯をご説明しますと、講座の内容の説明にもなると思いますので、
ご参加なれなかった方々のためにご説明致します。

VSOP英文法は2000年発行の「VSOP新英文法:単則典」で一定の形が整った英語の理解法です。

当初より、「現行の英語の解釈法(五文型英文法)」が用語が難しく、
また、筋が通っていないので分かりにくいと思っていました。

  「いったい、どのように英語を理解したら日本人に簡単になるか」
ということから始まっています。

ですから、「VSOP新英文法:単則典」という本の最初の題名は

「西巻式英語簡便法:単則典」

でした。

今までの解釈法には、論理的に筋が通らないところがたくさんあります。
このことは、私は中学の頃からずっと感じていました。

今日は、最初にアタマを切り替えなければならない重要なことの中で、分かり易いところをご説明します。

★★★ 「日本語の述語」と「英語の動詞」の違い ★★★

皆さんは、小学校や中学校で「日本語の主語と述語」について習った記憶があると思います。

日本語の「主語は名詞」が使われ、「述語は4種類の言葉」が使われます。

 (1) 何が、どうする。  ⇒動作で表す    述語に動詞が使われている場合
 (2) 何が、どんなだ。  ⇒様子で表す    述語に形容詞・形容動詞が使われている場合
 (3) 何が、何だ。    ⇒物の名前で表す  述語に名詞が使われている場合
 (4) 何には、何がある。 ⇒所有を表す    述語に「~がある/いる」が使われている場合

日本語は、このような4通りの言葉を使い「述語」を表しています。

ところが、中学に入り英語を習い始めると

  「英語の述語に相当する言葉」は、日本語とは違い
  「主語の直ぐ後ろで使われ『動詞』である」

と教わります。

私は、この「主語の後ろで『動詞』という特定の品詞が使われる」ということが
最後まで納得できませんでした。

先生に何度も質問したのですが、

  「英語は日本語と違う言葉なのだから『動詞だ』と覚えればよいのだ」

と、何度も怒られました。

これが、VSOP英文法の出発点であり、結論でもあります。

VSOP英文法の結論は

英語も、日本語と同じように

  「述語的な判断に、4通りの言い方がある」

というものです。

英語は、do・be・have を使ってこの4通りの「述語的な判断」を表しています。

このことが全ての英文で言えるということを証明したのが、今回発行した
  「GetTheReal英語参考書」です。

「エッセンス講座」では、

  「英語の4通りの述語的な判断(話し手の判断)の使い方」

を分かりやすく、かつ、ご納得頂けるよう説明します。

日本人は、主語の後ろは「動詞」と習っていたので、(1) の言い方が中心になり、
(2)(3)(4)の言い方や使い方をはっきりと習っていません。

ですから、これらの基本の表現が文法としてきちんと説明されていないので、

いろいろな英文の説明がバラバラな文法用語を使ったものになったり、

熟語(イディオム)や慣用表現として暗記するようになったりしています。

これでは、いつまで学習していても、英語を使うときの基本ロジックが見えるようになりませんでした。

今回発刊した「GetTheReal…英語参考書」は、これらの最も重要なことを中心にしており、

「エッセンス講座」では、英語の4通りの基本表現が、日本語と同じように使われていることをご納得頂けるよう説明しています。

英語も日本語も同じように言葉を使っているのです。

違うのは「語順」です。

「語順の違い」は次回説明したいと思います。

はじめに

VSOP英文法は、英語の理解法を根本から変えるものです。
ですから、今まで発行した数冊の書籍だけでは、とてもその全体像をお伝えすることができていませんでした。
また、なぜこのように理解法を変えなければいけないかを十分に説明する時間的な余裕もありませんでした。

この度、ようやくVSOP英文法の全体像をお伝えできる本「Get The Real 英語参考書」を完成させることができました。

これまでは、本の完成に全エネルギーを集中していたので、VSOP英文法にご興味をお持ちの方々に、このような形で情報を提供する余裕がありませんでした。

今後は、VSOP英文法に関しての情報をなるべく分かりやすくお伝えしていきたいと思っています。

VSOP英文法が、皆様のお役に立つことを心から願っております。

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