VSOP英文法の趣旨
2008 年 6 月 9 日
おくらばせながら、VSOP英文法の趣旨を説明します。
私は30年ほど生徒・学生、社会人にいろいろな教科を教えてきました。
特に英語は、自分が中学の頃から納得していなかったこともあり、「いかにしたら生徒達に分かり易く説明でき、体得させることができるか」と随分研究をしてきました。
昨今は、日本人がなかなか英語が上達しないので「小学生から英語」という風潮も高まっています。
会話フレイズの応答を中心に「体感して身に付ける英語教育」が盛んに行われています。
そして、巷には
「英会話上達のポイントは、実用的な熟語やフレイズをできるだけ多く覚えることです。そうすれば表現の幅が広がります」
というような指導が溢れています。
英会話の手引き書や熟語集に及ばず、学校や予備校の先生や英会話スクールのネイティブ講師、NHKの英語講座も、おおむね同じような内容の指導をしています。
世を挙げて「英語は体感し、お役立ちフレイズをイメージで覚えること」が最優先事項になり、
「理屈では英語は使えるようにならないので、文法は二の次」
「口語表現は、英文法と違っているから役立たない」
という風潮になっています。
また、一方で、「文法が大切だ」とおっしゃる方も「個々の用例・語法のニュウアンス」を大切にすることが多く、英文の「構造的な成り立ち」にはあまり触れていません。
「五文型の分類を基準とした学習英文法」で、日本人は十分に英語の構造が分かっていると思っていらっしゃるようです。
でも、これは本当でしょうか?
英語は、日本語と言語形態がまったく違う言葉です。
外国語として英語を学ぶ場合、英文のロジックの理解は欠かすことのできないものですので、文法的理解は不可欠です。
にもかかわらず、現今の「暗記中心の英語学習」という風潮になってしまったのは、現行の中学高校での英語教育の標準となっている「5文型英文法」が、英語学習法として適切に機能していないからだということに気づいたのです。
もし、学習英文法が適切に機能しているのならば、このような「説明抜きの暗記中心の学習」という風潮にはならずなかったはずです。
現在、中学校での英語指導では、文法事項はあまり説明されておらず、「試験範囲」の丸暗記が「英語の勉強」になっています。
英語に引きずられて、理科や数学や社会などの他の教科も暗記が勉強になっています。
世をあげて「創造力や思考力の育成が重要だ」と叫ばれているのに、現実の学習方法は、まったく反対の方向に向かっているのです。
暗記中心にならざるをえない英語学習が、日本人の全体の思考力・創造力の育成を阻んでいるという遠因に気づかなければなりません。
今、日本に必要なのは
「言語ロジックのまったく違う英語を、日本人が適切に理解できる英語学習法」です。
日本人の誰もが納得して英語を理解できる方法の開発が急務なのです。
新しい学習英文法のキーワードは、以下の3点です。
( I ) 軽量化と簡易化
難しい文法用語を使わずに誰でも分かる
( II ) 整合性と体系化
どのような英文にも同じ原理が当てはまり英文のあらゆる構造、操作が説明できる
(III) 日本語と英語のロジックの橋渡し
日本語で考えて、英語の語順で分かる
必要なのは、過度な負担が無く、直ぐにネイティブな英語に親しめ、英語を使って広い世界に創造力を持って飛び立てるような学習法です。
このような任を果たしうる英語の理解法が開発できればと、30年間あまり研究に費やしてきました。
現在、VSOP英文法は「英語の基本的なロジック」の抽出を実証的に行い「適切な英語学習システム」を開発しえたと思ってます。
是非、この新しい理解法で、より多くの人々が適切な英語運用を身に付けて頂き、ご自身の創造力向上を果たして頂けることを深く願ってやみません。

