「話し手の判断」の後ろは、その判断の「対象」を表している
2010 年 3 月 2 日
最近いろいろな方に、VSOP英文法の説明をしていて、自分の中で更に確信が深まったのですが、
SVOPという語順は、間違えなく英語の基本ロジックである
ということです。つまり
{Sが-Vする/なる/であるのは-Oに対してで}- [それは] Pで です。
という訳し方を知っていれば、どんな英文も意味が通じるようになるのです。
ただし、主語に説明語(M)がついている場合は、かなり詳しく説明しなければなりませんので、ブログで書くのはほとんど無理ですから「マスターコース:概論編」をお受け下さい。なぜなら、「主語の説明語」に関しては、既刊書ではまだ触れていないからです。
今回は、SVOPの考え方の中で、特に「対象語(O)」について説明してみます。
英語は「同義表現」がとてもたくさんある言葉です。
このことは、<英語は、語順で「言葉の働き」を表す言葉>という表題で、以前説明しています。
ここで述べた「英語の同義表現」を元に、SVOPの重要な考え方の一つである「対象語(O)」について説明します。
◆同義表現がたくさんあるということは、「品詞で言葉の働きを決めている」わけではないハズ!
先ほどの<英語は、語順で「言葉の働き」を表す言葉>で使われている例文から4つの例文を取り出して使います。
f1.I [do] like traveling on a train.
f2.I am fond of traveling on a train.
f3.I am a lover of traveling on a train.
f4.I have a liking for traveling on a train.
このような4つの類義表現は、 f1.で like という「動詞」で表現されている部分が、その他の f2.~f4. の文では、いろいろな言葉で表現されています。
「英語は語順で言葉の働きを決めている言葉」と考えると
「主語の後ろの言葉」は「品詞」は、各々違っていますが、
同じ位置(語順)で使っている語句は、「同じ働きしている」
と考えられます。
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f1.I / [do] like / traveling / on a train.
f2.I / am fond / of traveling / on a train.
f3.I / am a lover / of traveling / on a train.
f4.I / have a liking / for traveling / on a train.
同じ働き / 同じ働き / 同じ働き / 同じ
主語(S)__判断語(V)__対象語(O)____叙述語(P)
私が 好きなのは 旅行していることで [それは]列車に乗ってのものです。
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ここまでは、<英語は、語順で「言葉の働き」を表す言葉>で説明した内容ですが、今回は「対象語(O)」の部分に注目してください。
今までの解釈では、f1.の like の後ろの traveling は、
[動]名詞が単独で使われているので、「目的語(O) 」
とされています。
けれども、f2.~f4. の of traveling や for traveling は
前置詞が付いているので「修飾語」
というように「別の働き」として説明されるのが普通です。
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けれども、VSOP英文法では、
traveling や of traveling 、for traveling は、
「話し手の判断の後ろで、判断の対象を言っている」
と考えますので、
前置詞の有無に関わらず「判断の対象語(O)」
として捉えます。
なぜなら、「英語は、話し手の判断を先に言う言葉」と考えると、
その後ろには「判断の対象が無いと意味が通じなくなる」はずだからです。
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◆目的語(O) と前置詞句は同じ働き
VSOP英文法は、「『言葉の働き』は、品詞とは無関係だ」と考えます。なぜなら、英語は語順の言葉の働きを決める孤立語だからです。
そして、現行の英文法でも、of や with のような前置詞は「後ろに目的格の名詞を伴う」となっています。
traveling のような名詞を使っていると気づかないのですが、of me や with us のように代名詞を使うと
「前置詞の後ろは目的格だ」
ということがはっきりします。
このように考えると of や with のような
前置詞は
「他動詞以外の言葉を話し手の判断に使った時、その目的語(O)を言うための言葉」
ということになります。
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我々日本人は現行の英文法によって、
「名詞だけの目的語(O) 」
と
「前置詞+目的語(O)」
を別の言葉の働きとして捉える癖がついていますが、
ネイティブ・スピーカーの頭の中では「同じ働き」になっていると考えた方が自然なのです。
そうでなければ「同義表現」が作れません。
これような理解によって、「英語がワンパターンな語順だ」と日本人が素直に受け止めることができるようになるのです。
つまり、
「主語(S) 判断語(V) 対象語(O)」
という
「基本3ユニットを先に『主題』として言って」、
「その『叙述』を後ろで言う」
という単純な語順に統一されているということになるのです。
このことは、多くの英文に接していくと、どなたでも気づくことができると思います。
是非、そのような目で英文に接してください。
そうすれば、文頭からスラスラ理解できるようになること請け合いです。
今回の内容は、「Get The Real…英語参考書」の第8章の01 で説明しています。

