I will be mourning my friend , brother, mentor and inspiration.– MCHammer
2009 年 6 月 27 日
マイケル・ジャクソンが、急死しました。
私も、マイケルのファンだったので、心からマイケルの死を悼みます。
「マイケル・ジャクソン急死の衝撃」という「まぐまぐニュース!」の見出しに、ビックリしました。
25日午後(日本時間26日朝)、ロサンゼルス・タイムズなど米メディアが一斉に報じたところによれば、歌手のマイケル・ジャクソンさん(50)が呼吸停止状態で自宅からロサンゼルス市内の病院に搬送され、死亡したとのことです。–「まぐまぐニュース」より
「まぐまぐニュース!」には、別に M.C. ハマー(M.C. Hammer)の Twitter のリンクがあったので、すぐにそれを読んでみましたら、以下のような文が載っていました。
—-M.C. Hammer の Twitter の書き込み—————————————
I will be mourning my friend , brother, mentor and inspiration.. He gave me and my family hope. I would never have been me without him. 約16時間前 webで
友達であり、兄弟であり、よき相談相手であり、そしておれの創造力を鼓舞し
てくれたマイケルを追悼する…彼はおれや家族に希望を与えてくれた。
彼なしでは今のおれはなかっただろう。
I have no words.. I loved Michael Jackson.. RIP..
言葉が見つからない…おれはマイケル・ジャクソンを愛していた…安らかに眠れ
【注】RIP : equiescat in pace :ラテン語で「安らかに眠れ」の意の略。
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will は「未来を表す助動詞」ではない
ここで、私の目がいったのは、
“I will be mourning my friend”
という表現です。
日本では、「will は未来を表す助動詞」となっていて、
「~でしょう」とか「~するつもりです」のように訳すことになっています。
ただ、このような理解だと、この表現はどうもすっきりしません。
「私は、私の友人[の死]を嘆き悲しんでいるでしょう」
とか
「私は、私の友人[の死]を嘆き悲しんでいるつもりです」
となってしまい、どちらも違和感を感じます。
VSOPメソッドでは、「will は未来を表す助動詞」ではなく
「話し手が、確実に~になる/すると、[今]思っている」という「今の気持ち」
を表していると考えています。
ですから「気分判断詞」と呼んでいます。
will、shall、can、may、must など、通常「[法-]助動詞」と呼ばれている言葉は、
「話し手のその時の気持ちを表す『気分判断詞』」なのです。
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will をこのように考えると、このMCハマーの表現は、簡単に分かります。
「私が、確実に嘆き悲しんでいると思っているのは、私の友人[の死]を」
⇒ 心から私の友人[の死]に哀悼の意を表しています。
つまり、will は「話し手のその時の強い気持ち」を表しています。
決して「未来」を表しているのではありません。
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will が「未来形」なら、どうして「過去形」の would があるのか?
また、will の「過去形」と呼ばれている would も同様です。
皆さんも「どうして『未来形』に、『過去形』があるのか」
不思議に感じているのではないでしょうか?
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MCハマーの3つ目の文に would を使ったものがあります。
I would never have been me without him.
私が、決して[今の]私になっていなかった[と今思う]のは、彼無しには です。
⇒ 彼無しには、今の自分はなかったと思う。
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would は「過去に確実に~になっていたと、今思っている」という意味を表しています。
ですから、はやり「今の強い気持ち」を表しています。
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そもそも、will を「未来形」と捉えると
would という「過去形」があること自体で、
時制の辻褄が合わないことになります。
用語上の混乱が起きるのです。
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will は「未来形」ではなく「話し手のその時の強い気持ちを表す言葉」なのです。
同様に would は「過去にあったこと」への「今の判断」を表します。
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けれども、would のような「過去形」には、もう一つ「裏の意味」があります。
VSOPメソッドでは『だったら気分』と呼んでいます。
「できれば、確実に~になっていたらよいと思っている」が
「現実には違う」
けれども
「~になって欲しいのになぁ」
というように、日本語で説明的に書くと、非常に長くなってしまう使い方です。
通常「仮定法過去」と呼ばれる使われ方ですが、『だったら気分』というのは、
英文法用語の「仮定法=the subjunctive mood」の、正確な日本語訳だと思っています。
will や would の 詳しい説明と、正確な使い方は、書き出すと長くなってしまうので
拙著「世界で一つだけの英語教科書」をご参照ください。

