「動詞」は、文の中心の意味を表していない。
2009 年 3 月 1 日
今日は、日常でよく使う簡単な表現で、SVOP という「英語の基本ロジック」について説明してみます。
「あなたを駅に送ってあげよう」
を英語で言うとき
I’ll ___ you to the station.
の表現になりますが、___ には、どんな動詞を使ったらよいでしょうか?
「送る」だから、send でもよいのですが、
一番用例が多いのは take のようです。
I’ll take you to the station.
だからといって、「take が正しい」と決めつけないほうがよいでしょう。
Google 検索で “I’ll * you home.” とか、”I’ll * you to the station.” と入力して、”___”で使われている言葉を調べてみてください。
すると、
take 連れていく
lead 導く
send 送る
carry 運ぶ
bring 持っていく
drive 運転する
walk 歩く
get 得る
guide 案内する
follow ついていく
escort 付き添う
accompany 同伴する
などなど、いろいろな言葉が使われているのが分かります。
escort は「付き添う」という意味ですが、「女性に付き添ってエスコートする」以外にも、「軍艦などを護衛する」という意味でも使います。
この中には、どう考えても日本語の「送る」という意味と関係がないような動詞がたくさん入っています。
けれども、これらの動詞を使っても「あなたを駅に送る」という意味になります。
これが、日本人に英語が分かりにくい理由の一つなのです。
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もう一つの理由は「個々の動詞ごとに、自動詞・他動詞の区別」をして覚えようとすることです。
この例文は使い方「他動詞の使い方」ですが、「使われる言葉」をよく見てみると、「他動詞」と思えない言葉も並んでいます。
動詞は「送る時の様子」を言っているだけですから、もともと自動詞・他動詞の区別は無いのです。
使い方が「自動詞の使い方」か「他動詞の使い方」かだけなのです。
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◆どうして「違う動詞」を使って「同じような意味」を表せるのでしょうか?
それでは、「送る」という意味はどの言葉が表しているのでしょうか?
それは、
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you to the station
O ー P
あなたが、 駅へ行くように
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の部分が表しています。
英語は、「SVOP という語順全体で文の意味を作っている」のですが、重要な情報は、O-P の部分が表しているのです。
“I will __” という S-V の部分は、話し手の判断を表しているのですが、
“__”の動詞の部分は「送る」時の「動き方の様子」を表しているだけなのです。
ですから、walk(歩く)、drive(運転する)、get(得る)、follow(ついていく)、escort(付き添う)、accompany(同伴する)のように、日本語で考えると「送る」と関係なさそうな意味の動詞でも、
I’ll __ you to the station. と使うと
「__の行為をして、あなたが駅に行き着くように『送る』」という意味になるのです。
「動詞が意味の中心」と思っている日本人は、「送る」という「行為」と関係ないような動詞が使われている英語の表現は、わけが分からなってしまいます。
現行の解釈法で、理由が分からない表現は「イディオム(慣用表現)」と呼びますので、日常的な表現は、ほとんど「イディオム(慣用表現)」となってしまっています。
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「 O と P の部分が重要な意味を表している」————————————————————————————-
と考えれば、
I’ll drive you to the station. あなたを駅に車で送りましょう。
のような表現も、基本ロジックに忠実な普通の表現だと思えるようになります。
そして、英語理解が簡単になるのです。
これがVSOP英文法的理解法です。
また、
I’ll set you on your way.
私が置くつもりなのは、あなたがあなたの道に付いているように。
⇒ 私が送って行くよ。
という表現もあります。
◆ 最後の言葉は「修飾語 ⇒ オマケ言葉」ではない。
これらの文で、最後に使われている to the station(駅へ) や on the way(途上になる) のような言葉は、今の解釈法では、「前置詞句」とか「副詞句」と呼ばれ、
「修飾語」という「オマケ的な言葉」と感じるような説明になっています。
けれども、これらの後ろで使っている言葉は、
決して「オマケ言葉」的なものではなく「重要な情報」を表している言葉なのです。
日本人に英語が分かりにくく感じるのは、「英語の実体」と「現在の解釈法」との間に大きなずれがあるからなのです。
それは、「英語は、動詞を中心に使っている」というずれた解釈法が原因を作っているのです。
日本人が「修飾語=オマケ言葉」と解釈している「前置詞句」や「副詞」の方が、はるかに重要の意味を表しているのが、英語なのです。
一時も早く、「動詞中心の解釈法」から脱出しなければなりません。

