「S is 副詞の文」から「句動詞」へ[3] ー 動詞は補助語、副詞が中心語 ー
2008 年 10 月 14 日
「S is 副詞」の文が分かりにくいのは、「漠然としたことを表している」から
です。
例えば、I am out. と言った場合、「私は外に出ている」とだけ言っています。
会話の場面の状況が無ければ通じません。
通常は後ろに「何に関してか」を言います。
I am out of my car. 私が外に出ているのは、私の車に関して。
⇒ 車の外にいる。
I am out of doors. 私が外に出ているのは、家の戸に関して。
⇒ 戸外にいる。
I am out of date. 私が外に出ているのは、[今の]日付に関して。
⇒ 時代遅れである。
I am out of danger. 私が外に出ているのは、危険に関して。
⇒ 危険を脱している。
I am out of breath. 私が外に出ているのは、息に関して。
⇒ 息を切らしている。
I am out of work/a job. 私が外に出ているのは、仕事/職業に関して。
⇒ 失職/失業している。
I am out of coffee. 私が外に出ているのは、コーヒーに関して。
⇒ コーヒーを切らしている。
I am out of money. 私が外に出ているのは、お金に関して。
⇒ お金が無い。
I am out of luck. 私が外に出ているのは、幸運に関して。
⇒ 運が無い。
また、同じ way(道・方法)という言葉で、out of ___ way と言った場合
I am out of harm’s way. 安全な所にいる。
I am out of my way. 横道に逸れている
⇒ [人のために]手間をかけている。
のように全然違う意味になります。
さらに、
I am out of the way. などは、これだけだと、とてもいろいろな日本語になります。
「[本来の]道を外れている」という元の意味から派生して
⇒ 常軌を逸している、異常だ、並外れている、誤った、人目を離れて
など、など。
これは、out も way も漠然とした意味の言葉なので、後ろにその内容を言って
意味をはっきりさせるているからです。
例えば
I am out of the way of most people’s view.
私が外に出ているのは、道(方法)に関して、[それは]たいていの人に観点に関してです。
⇒ 私はたいていの人と物の見方が違う。
のように、後ろに言葉を言うで意味をはっきりさせます。
つまり
「漠然とした判断を先に言い、その後ろで、その判断の対象を言う」
という感覚を身に付けなくてはいけないのです。

——-【まとめ】—————————————–
★ 英語は、主語の後ろで「漠然とした話し手の判断」を言っています。
★ 動詞だけが「話し手の判断」に使われるているわけではありません。
★ 「S is 副詞」は状態の変化を表す重要な表現です。
【参考】
アメリカの Leonard Talmy という認知言語学者は、
ラテン語系の言葉は『動詞中心のフレイム構成言語』
で、
ゲルマン語系の言葉は『付随要素中心のフレイム構成言語』
である(吉田光演著「現代ドイツ言語学入門」:大修館書店)」
という提言をしています。
この方の提案している「付随要素」とは「副詞や前置詞」などを指しています。
VSOP英文法は、このことを日本人に分かりやすく説明していることに
なります。

