「日本語は、SOV言語」 それって、本当でしょうか?
2008 年 9 月 29 日
日本語の文は、「主語・修飾語・述語」の語順で構成される。
修飾語は被修飾語の前に位置する。
また、名詞の格を示すためには、語順や語尾を変化させるのでなく、
文法的な機能を示す機能語(助詞)を後ろにつけ加える(膠着させる)。
これらのことから、言語類型論上は、
語順の点ではSOV型の言語に、
形態の点では膠着語に分類される。 (Wikipediaより)

上記のような言語学上の説明が一般的に行われています。
でも本当でしょうか?
日本語は、本当に「SOV型の言語」なのでしょうか?
私達日本人は、小学校中学校を通じて、
日本語の主語・述語関係には4通りある と習います。
主語 述 語
1. 何が、どうする。 ⇒ 動作や状態で表す
2. 何が、どんなだ。 ⇒ 様子・性質で表す
3. 何が、何だ。 ⇒ 物の名前で表す
4. ○○には、□□がある/いる。 ⇒ 存在を表す
どうも、この「述語」の部分を「動詞」と言っているようです。
でも、「日本語の述語」は「動詞」だけではありません。
「形容詞・形容動詞」も使われ、名詞も使われます。
もう一つ、「~には~がある」という「述語の連文節」と呼ばれている表現
もあります。
日本語の述語の形式(使う言葉)は、大雑把に言って「4通り」はあるのです。
「動詞以外の言葉」も述語で使われていることは無視して SOV言語
と言っています。
V が Verb(動詞)という特定の品詞を指していることは、暗黙の内に無視して
欧米の「SVO言語」と呼ばれている英語やフランス語などと対応させて考えているからです。
VSOP英文法は、「SVO言語」と呼ばれている英語も
Vの部分は「動詞」だけはなく、「いろいろな言葉」が使われている
ということを分析し、判断語(Verdict)と名付けています。
「いろいろな言葉」とは、あらゆる品詞の言葉です。
具体的には、
① 単独の言葉として 名詞・形容詞・副詞・前置詞句
② 活用した動詞の形として to-不定詞・現在分詞・過去分詞・a do(動詞を名詞化した形)
③ 一つの文をまとめる語として 疑問詞・接続詞
などです。
このように「いろいろな言葉」使って「話し手の判断」を表すという性質は、
人類の言葉の共通の性質
のはずでなのです。
日本語で「動作を表す言葉(動詞)」しか「述語」で使えなければ
とても不便なことになります。
いわゆる「統語論」で
日本語の基本構造は、 主語(S)・目的語(O)・動 詞(V) で
英 語の基本構造は、 主語(S)・動 詞(V)・目的語(O) です。
と言っていること自体、疑わなければならなかったはずなのです。
皆さんも、是非真剣にこのことを考えて頂ければと思います。

